エコブームで自然を守ろうという大きな声が巷に流れている。
こういう論は抽象的すぎて、実際に山や川で遊び、楽しい思いをしたことのない人にはピンとこない。
川がなぜ面白いかといえば、そこに魚がいて、それを捕ると面白いからだ。
『川の学校』などで魚捕りを教えると、子どもたちから川底を泳ぐ魚の絵を描いたハガキがたくさん届く。彼らの頭の中で川が流れ、魚が泳ぎ始めたのである。
川で魚を捕ることを覚えた子どもは、汚れた川を見ると、「魚が見えない!」と怒る。
こういう子どもは長じてダムに断固反対する人間になるのだろう。
諸君、とにかく子どもをきれいな川に連れていき、川に放りこもうではないか。